【タロット占い】隠者の意味・読み方
隠者のタロットカードをみて、「なんだか怖い」。控えめで暗い絵柄に、あやしげなイメージをもっている人も多いかもしれません。
ここでは隠者が示すキーワード、このタロットカードが出たときの状況について、恋愛、仕事、未来の3つの意味にわけて解説します。
「どのように解釈すればよいかわからない」「カードの解釈に自信がない」というあなたにもわかりやすいように、意味や状況例をいくつか示しますので、参考にしてください。
興味のあるところから読んでね
「隠者」の基本的な意味と絵柄
隠者とは、一般社会との関係を絶ち、隠れて生活をしている人、いわゆる「世捨て人」のことです。
「愚者」のカードと似通っているところがあるように思えるかもしれません。愚者が目的地のない放浪者なのであれば、隠者であるこの老人は、元・放浪者といえる存在です。隠者は、静かな環境のなかで、自分の内面につねに向き合っています。
ランプで真理を照らしだしながら、魔法の杖で長く険しい道のりを歩んできました。タロットに描かれている地面は、もう傾斜がありません。隠者は山頂にたどりついていると考えられます。隠者は、山頂からわたしたちに正しい道を教えてくれようとしています。
「隠者」の正位置が示すキーワード
正位置が出た場合、連想されるキーワードは以下のようなものです。
- 高尚な助言
- 内省
- 真実
- 解決
- 探求
「隠者」の正位置の意味・読み方~恋愛~
上記のキーワードから、恋愛の場合に考えられる状況例としては、以下のとおりです。
もちろん、ほかの解釈の仕方もあり、どれが正解、ということではありません。
- 自問自答して相手との関係性を正しいものにする
- 相手とのあいだにあった問題が解消される
- ふさわしい相手との濃い時間
情熱的な時期は過ぎ去り、冷静な判断が必要となってきています。
あなた自身も、すでに解決しなければならないことがらが見えているのではないでしょうか?
いつまでも目をそらしていてはいけないことに気がついていたのではないでしょうか?
今が、しっかりと向き合うのに最適な時期です。
「隠者」の正位置が出たときのアドバイス
自分の置かれている状況、求めているもの、将来の展望など・・・しっかりと自分の内面と向き合ってみましょう。
「相手を変えよう」とするのではなく、「自分が変わる」ことが求められています。
そのためにも、まずは自分自身のことを理解することからはじめてください。
「隠者」の正位置の意味・読み方~仕事~
上記のキーワードから、仕事の場合に考えられる状況例としては、以下のとおりです。
- 自分にふさわしい仕事がわかる
- 新しい環境にうまくなじむ
- 不信感や不平等からの解放
「隠者」の正位置が出たときのアドバイス
落ち着いて、自分自身に向き合う時間をつくりましょう。
仕事が忙しくても、少しムリしてでも自分ひとりで過ごす時間をつくれるといいですね。
それが後々、心の余裕を生むことになりそうです。
「隠者」の正位置の意味・読み方~未来~
未来を占ったときにこのタロットが出たのであれば、しっかりと自分自身のことを理解し、ズッシリと安定感のある生活を送っている可能性が高いです。
「隠者」の正位置が出たときのアドバイス
あなたが今探そうとしているものや、極めようとしているものは、どんどん進めていったほうがよいでしょう。その先に、あなたが望んでいる未来がありそうです。
他人に興味がもてない時期であっても、自分自身に興味のない人はいません。ひとりの時間を楽しめるように時間をやりくりするとよいでしょう。
「隠者」の逆位置が示すキーワード
逆位置が出た場合、連想されるキーワードは以下のようなものです。
- ひっこみ思案
- 隠しごと
- 愚痴
- 現実逃避
- 孤独
- 混沌
「隠者」の逆位置の意味・読み方~恋愛~
上記のキーワードから、恋愛の場合に考えられる状況例としては、以下のとおりです。
- パートナーに思ったことが言えずにひとり悩む
- 愚痴が多くなりうんざりされる
- 関係がおもうようにいかず、日々にハリがなくなる
ひとりの時間をつくることはよいことですが、逆位置の場合は、自分の殻にこもってしまい、外の光も声もあなたに届かない、隔離された状況を暗示しています。
ささいなことで相手を信頼できなくなり、相手の言葉があなたに届かない、そんな状況におちいるかもしれません。
「隠者」の逆位置が出たときのアドバイス
盲目的に、何かを信じたり、頼ったりすることはむずかしいものです。
ただ、「絶対にムリ! 」と完全に拒否する理由も、あなたにはないはずです。
自分がどうしたいのか、何を考えたのか、どう感じたのか・・・自分で自分のことを理解してから、相手との対話を再開するとよいでしょう。
「隠者」の逆位置の意味・読み方~仕事~
仕事面で考えられる状況としては、以下のとおりです。
- 仕事に集中できない
- 社内で劣等感を感じる
- アドバイスを素直に受け取れない
「隠者」の逆位置が出たときのアドバイス
社内の人に何かをお願いしたり、頼ったりすることをむずかしいことだと考えすぎているかもしれません。
すべて自分で抱えこんでしまったり、自分がやらなければだれもやってくれないと思い込んでいませんか?
全部ひとりで進める必要はありません。
ちょっと精神的につらいな、この仕事量はムリそうだな、と思ったら、あなたが社内でもっとも話しかけやすい人に相談してみましょう。
ただ、そこで「ひとりでやってくれ」と言われ、突き放されても、悲しんだり、その人のことを責めたりはしないように。だれかに頼ろうとした自分を、ほめてあげてください。
「隠者」の逆位置の意味・読み方~未来~
疑心暗鬼になってしまっているかもしれません。
自分が目指す場所が見えず、だれにも頼ることができない。
まもなく雨が降ってきそうな薄暗いなか、頼りないいかだにひとり乗って、波のあまりたたない川を渡っている・・・そんなイメージです。
「隠者」の逆位置が出たときのアドバイス
思い切って声をあげることです。
声をあげるというのは、もちろんだれかに助けを求めるとか、不満を解消してもらうために問題提起するとか、そういう意味もありますが、ここではもっと単純に「声を出す」ことも含みます。
毎朝のあいさつを普段より大きな声でしてみる、独り言を言ってみる、そういった「声を出す」ことも心がけてみてほしいです。
明るい声を出すことで、あなたの気持ちが明るくなり、周囲の人もよい気持ちになって、晴れやかになります。
まとめ
隠者のカードの意味、解釈の仕方を解説しました。
正位置であれば「じっくり考える」ことを大切にし、逆位置であれば「声をあげる」ことを意識してみてはいかがでしょうか。
もちろん、ここで示した状況やアドバイスがすべてではありません。これらを参考にして、今後のタロット占いの参考にしていただければ幸いです。