【タロット占い】教皇の意味・読み方
女教皇とは対照的なカードである教皇は、法王、司祭長(しさいちょう)などともよばれます。
このタロットカードが出たときの状況について、恋愛、仕事、未来の3つの意味にわけて解説していきます。
「どのように解釈すればよいかわからない」「タロットカードの解釈に自信がない」というあなたにもわかりやすいように、意味や状況例をいくつか示しますので、参考にしていただければと思います。
興味のあるところから読んでね
「教皇」の基本的な意味と絵柄
日本ではあまりなじみがない教皇ということばですが、教皇はカトリック教会での最高職位です。
カードの真ん中にいるのが、教皇ですね。
下に描かれているふたりも、聖職者です。
彼らは教皇に近づくことを許された存在ではありますが、その姿はきわめて小さく描かれており、教皇とふたりのあいだには超えられない壁があり、教皇の偉大さを視覚的に理解することができます。
「女教皇」のカードで、彼女はTORAという法律書のようなものを持っていましたが、教皇にはありません。これは「教皇自身が法」であることを示しています。
また、教皇のカード番号「5」は「一方的に意思を表明する」ということを意味し、教皇の影響力は絶大なるものと考えられます。
「教皇」の正位置が示すキーワード
正位置が出た場合、連想されるキーワードは以下のようなものです。
- 慈悲
- 包容力
- 共感
- 広い視野
- 余裕
- やさしさ
「教皇」の正位置の意味・読み方~恋愛~
上記のキーワードから、恋愛の場合に考えられる状況例としては、以下のとおりです。
もちろん、ほかの解釈の仕方もあり、どれが正解、ということではありません。
- 弱っている相手を包みこむ
- 安定した関係を築く
相手のことと自分のことのバランスが、うまくとれるようになりそうです。
「教皇」の正位置が出たときのアドバイス
「落ち着いて考える」ことができれば、視野が広がり、同時に心にも余裕が出てくることでしょう。
なにか問題が起こったり、大きな出来事が生じたときにも、まずは受け入れる。そうすることで、解決策を見いだすことができそうです。
「教皇」の正位置の意味・読み方~仕事~
上記のキーワードから、仕事の場合に考えられる状況例としては、以下のとおりです。
- 上司、同僚、後輩から相談を受ける
- 無理難題と思われていたことにスムーズに応えることができる
頼りにされる場面が増えそうです。
ふしぎとあなたのまわりに人が集まりそうな気配があります。そして、その期待に応えることができるでしょう。
「教皇」の正位置が出たときのアドバイス
「自分が法律」というふうに考える必要はありませんが、あなたが会社で決められている規則を破るようなことがあると、問題が大きくなります。
どんなときも、しっかりとした基準をもとに、言動を考える必要があります。
そうすることで、周囲の人からの信頼を勝ち得ることができる時期だといえるでしょう。
「教皇」の正位置の意味・読み方~未来~
よき相談相手に恵まれ、大小さまざまな問題を乗り越えることができそうです。
「教皇」の正位置が出たときのアドバイス
だれかを責めることなく、誠実に行動することで、未来がひらけます。
あなたが誠実でいれば、おのずから周囲も過ちを正してあなたに接してくれるでしょう。
「教皇」の逆位置が示すキーワード
逆位置が出た場合、連想されるキーワードは以下のようなものです。
- 頑固
- 信頼できない
- せまい心
- せわしない
- 誤解
「教皇」の逆位置の意味・読み方~恋愛~
上記のキーワードから、恋愛の場合に考えられる状況例としては、以下のとおりです。
- 相手を許すことができずに苦しむ
- 相手の話を自己解釈して悪い方向に考える
精神的に不安定な状況におちいりそうな気配です。
「教皇」の逆位置が出たときのアドバイス
相手との距離が近すぎたり、自分の願望から現実が離れていくことを執拗に引き止めようとしたりすることで、相手との関係がギクシャクすることがあります。
そうならないためにも「一歩引いて静観する」ことが大切です。
そのうえで、第三者の意見を求めるとよいでしょう。
「教皇」の逆位置の意味・読み方~仕事~
仕事面で考えられる状況としては、
- 視野がせまくなり、こまかいことに気が回らずミスが起こる
- 自分の言動によって状況を悪いほうに向かわせてしまう
忙しさのあまり周囲に気を配れなくなったり、あなたが重要だと思いこんでこだわっていたことが、じつは求められていたことと異なっていた、そんなことがありそうです。
「教皇」の逆位置が出たときのアドバイス
集中してひとつのことに取り組み、こだわることができるのはよいことです。
しかし、その対象を決める段階でまちがいを犯してしまっていたのだとしたら、もったいないことです。
一度、その仕事から離れて、意識的に状況を整理する時間をつくるとよいでしょう。
「教皇」の逆位置の意味・読み方~未来~
受け入れたくない事実から目をそらし続けたり、周囲との会話を密に行なわなかったりしたために、いろいろな誤解が生じていそうです。
「教皇」の逆位置が出たときのアドバイス
「自分だけが正しい」と思うことができるということは、それだけあなた自身が自分の経験や知識に自信があるという証です。
それはすばらしいことではあるのですが、今はその考えを一度捨てるべきときかもしれません。
猪突猛進がふさわしい時期があるように、ゆっくり周りの景色を見渡しながら散歩するのが適した時期もあると気づきましょう。
まとめ
教皇のカードの解釈の仕方を解説しました。
正位置であれば「正しいことをする」ことを大切にし、逆位置であれば「一歩下がる」ことを意識してみてはいかがでしょうか。
もちろん、ここで示した状況やアドバイスがすべてではありません。これらを参考にして、今後のタロット占いの参考にしていただければ幸いです。